株式投資で成功したいのなら、市場に勝とうとしないことが一番よい方法だ

株の本のイメージ(2022,23年) 株の勉強

テニスの試合を例に取り、アマチュアは相手に負けるのではなく、自分のミスで自滅することが多い。
(中略)
投資も同じであり、市場に勝とうとしないことが一番よい方法だ。すべての株式に投資するインデックス・ファンド(投資成果が特定の市場平均指数に連動するように運用されているファンド)を買って所有し続け、経済成長を待つことが、投資の成功方法だ。個々の株を売買すると余計な経費や高い税金がかかり、テニスで言うアンフォートエラー(単純ミス)につながる。

「敗者のゲーム」より引用

投資哲学の名著として有名な「敗者のゲーム」で、プロの運用者の成績を確認するためにS&P1500インデックス投資とアクティブ運用の成績を比較している。

それによると、毎年3分の1のアクティブ・マネージャーしかインデックスに勝ていないとし、さらに、1年間勝ったアクティブ・マネージャーで翌年も勝てている人は、ほとんどいなかった。

また個人投資家の成績を確認したところ、頻繁に売買した人たちの成績は、インデックス投資に大幅に負けており、最も頻繁に売買した人のリターンは最悪であった。

なので「敗者のゲーム」では、手数料が安く広く分散されたインデックス・ファンドを持ち続ける行動こそが、投資の成功方法であると述べている。

僕も、この意見には大賛成だ。手数料が安く広く分散されたインデックス・ファンド、もっと具体的に言うならば「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を買って保有し続けることが、現時点の株式投資の正解であると考えている。

インデックス・ファンドを押したい

僕は、2020年から株式投資の成績を付けるようにした。

僕の株式投資スタイルは、日本の個別株で一度買ったら保有し続ける「アホルダー」スタイルだ。この「アホルダー」スタイルで、成績も自分の中ではある程度満足している。

けれども株式投資をするなら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を押したい。

僕が株式投資を始めたのは20年ほど前だ。20年ほど前には「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のような素晴らしいインデックス・ファンドなどなかった。

その当時に売買手数料をなるべく抑えて投資をしたい。そう考えていた僕が出来る投資と言えば、日本の個別株で一度買ったら保有し続ける「アホルダー」スタイルしかなかった。

株式投資を始めて20年ほど経ち、この「アホルダー」スタイルが染みついてしまい、今でも日本の個別株を買って保有するということを惰性的にやっている。

習慣とは恐ろしいと思うが、それでも少しづつだが今では「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」の保有額を増やしている。

現時点で、株式投資に何の想いもしがらみもないのなら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を買い保有し続けることが、株式投資の成功への最適解だと僕は思う。これが、株式投資のアマチュアとして20年ちょっと頑張ってきた僕の答えである。

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