アメリカの金融引き締めの懸念から、株価がだだ下がり状態である。9/5日時点で、日経平均株価についても4日連続で下落している。
8月末にも株価がだだ下がりしていたので、高配当株である「ミズホメディー」株を購入した。
いつまで株価が下がるのか不安は募るが、いずれは光が差すと信じて低PER銘柄の「光ビジネスフォーム」株を購入してみた。
光ビジネスフォーム(3948)
2022/9/5に以下の株を購入。
- 光ビジネスフォーム(3948)
データ出力サービスやビジネスフォーム制作。
717円で100株購入。
株価指標とチャート
購入時の株価指標は以下の通り。
- 購入時のPER(予):3.9倍、PBR(実):0.49倍、ROE(実):10.84%、配当利回り(予):6.26%
「光ビジネスフォーム」はパルプ・紙業に分類されており、パルプ・紙業全体の市場平均のPERは21.16倍となっている。「光ビジネスフォーム」の現時点のPER(予):3.9倍となっており、パルプ・紙業全体の市場平均と比較してかなりの割安状態である。
業績の状況
「光ビジネスフォーム」の売上について、ここ10年間は年平均で約3.5%の成長となっている。また、今期の売上予想は前期比15.0%の増収となる見込みである。
当期利益については、ここ10年間は凸凹しながらも右肩上がりの状態となっており年平均で約30.8%の成長率となっている。また、今期の当期利益予想については前期比28.2%の増益となる見込みである。
当期利益の利益率について、過去10年の平均利益率は約3.1%となっている。
キャッシュフローについては、過去10年でフリーキャッシュフローがマイナスの年が1回もなく、キャッシュフロー的には非常に安定している。
配当については右肩上がりの状態で、今期は1株:45円の配当予定である。
利益の質
利益の質であるアクルーアル(税引き後利益-営業キャッシュフロー)の状況は、以下の通りである。
- 2019/12月決算 当期利益:295百万円 営業CF:687百万円
→アクルーアル:△392百万円 - 2020/12月決算 当期利益:354百万円 営業CF:750百万円
→アクルーアル:△396百万円 - 20221/12月決算 当期利益:819百万円 営業CF:1,096百万円
→アクルーアル:△277百万円
過去3年の状況をみると、毎年アクルーアルがマイナスとなっていた。なので「光ビジネスフォーム」は、質の高い利益を生み出している企業と言える。
「消費者独占型」企業を見分ける8つの基準チェック
株式投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは、「消費者独占型」企業を見分けることができる8つの基準があると述べている。
「光ビジネスフォーム」について、8つの基準からみると「消費者独占型」企業と呼ぶには難しいと僕は思っている。唯一当て嵌まる基準と言えば「基準3 多額の負債を抱えていないか」くらいであった。
BPS成長率からの期待収益率
BPS成長率から算出すると「光ビジネスフォーム」は、年平均9.4%の収益率(配当除く)を叩き出すと想定している。
- BPS成長率:年2.6%
→過去10年のBPSをもとに算出した成長率 - 10年後の予想BPS:1,768.33円
→前期のBPS:1,371.10円と上記のBPS成長率より算出
↓ - 期待収益率:年9.4%
→10年後の予想BPSと購入株価:717円より算出
将来の予想EPSからの期待収益率
予想EPSから算出すると「光ビジネスフォーム」は、年平均9.2%の収益率(配当除く)を叩き出すと想定している。
- ROE:6.5%
→過去3年のEPSとBPSから平均ROEを算出 - 内部留保比率:64.4%、配当比率:35.6%
→過去3年のEPSと1株配当から利益比率を算出 - 10年後の予想BPS:2,066.95円
→ROEと内部留保比率から株主資本成長率:4.2%(6.5% * 64.4%)とする。そして株主資本成長率と前期のBPSから、10年後の予想BPSを算出 - 10年後の予想EPS:134.50円
→10年後の予想BPSとROEから、10年後の予想EPSを算出
↓ - 期待収益率:年9.2%
→予想EPSと過去3年の平均PER:12.8倍から10年後の株価:1,721.60円とする。そして10年後の株価と購入株価:717円より期待収益率を算出
EPS成長率からの期待収益率
EPS成長率から算出すると「光ビジネスフォーム」は、年平均43.6%の収益率(配当除く)を叩き出すと想定している。
- EPS平均成長率:30.8%
→過去10年のEPSをもとに算出 - 10年後の予想EPS:2,087.56円
→EPS成長率と前期のEPSから算出
↓ - 期待収益率:年43.6%
→予想EPSと過去3年の平均PER:12.8倍から10年後の株価:26,720.71円とする。そして10年後の株価と購入株価:717円より期待収益率を算出
まとめ
「光ビジネスフォーム」はPER(予):3.9倍と超低PERの状態であったこと、配当利回り(予):6.26%と高配当であったことを理由に購入した銘柄だ。
株の世界では、低PER銘柄や高配当銘柄の成績は日経平均などの指数よりも良い成績を収めることがあると言われている。今回購入した「光ビジネスフォーム」が、この言葉に当て嵌まることを願いながら保有し続けたいと思う。
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