お金がないというのは何とも言えない気持ちにさせてくれる。
僕にもっとお金があれば、あの株もこの株もたくさん購入する。だが、今はとにかく手持ちがない。
今思えば「アイモバイル」「国際計測」の株など買わずにいればよかった。
フランスの作家であるガストン・ド・レヴィスが「時は金と同じである。無駄にさえしなければ十分ある」と言っていたが、時と金を失って今本当に欲しい株を買えないのはとても辛い。
これも人生の味の1つなのかも知れないが、株を買いたい気持ちがおさえられない。ということで貧相な手持ちでも買える株はないのかなと探してみたら、3万円台で購入できるワッシングゴンドラ大手メーカーの「サンセイ」株を見つけたので購入してみた。
サンセイ(6307)
2022/11/30に以下の株を購入。
- サンセイ(6307)
中・高層ビルの窓を掃除する時に使うワッシングゴンドラの大手メーカー。
319円で100株購入。
株価指標とチャート
購入時の株価指標は以下の通り。
- 購入時のPER(予):8.2倍、PBR(実):0.64倍、ROE(実):5.46%、配当利回り(予):4.42%
「サンセイ」は機械業に分類されており、現時点での機械業全体の市場平均のPERは24.95倍となっている。「サンセイ」の今期のPER(予):8.2倍となっており、機械業全体の市場平均PERと比較してかなりの割安状態である。
業績の状況
「サンセイ」の売上について、ここ10年間は年平均で約0.0%の無成長となっている。また、今期の売上予想は前期比11.3%の増収となる見込みである。
当期利益についても、ここ10年間は年平均で約0.0%の無成長となっている。また、今期の当期利益予想については前期比39.5%の増益となる見込みである。
当期利益の利益率について、過去10年の平均利益率は約5.8%となっている。
キャッシュフローについては、過去10年でフリーキャッシュフローがマイナスの年が4回あり、キャッシュフロー的に安定しているとは言えない。
配当については、右肩上がりの状態で今期は1株:14.0円の配当予定である。
利益の質
利益の質であるアクルーアル(税引き後利益-営業キャッシュフロー)の状況は、以下の通りである。
- 2020/03月決算 当期利益:460百万円 営業CF:961百万円
→アクルーアル:△501百万円 - 2021/03月決算 当期利益:349百万円 営業CF:728百万円
→アクルーアル:△379百万円 - 2022/03月決算 当期利益:215百万円 営業CF:△177百万円
→アクルーアル:392百万円
過去3年の状況をみると、アクルーアルがマイナスとなっているのは2回だけである。ので「サンセイ」は、質の高い利益を生み出している企業とは言い難い。
「消費者独占型」企業を見分ける8つの基準チェック
株式投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットは、「消費者独占型」企業を見分けることができる8つの基準があると述べている。
「サンセイ」について、「消費者独占型」の8つの基準にいくつか当て嵌まるものはある。が、消費者独占が強い企業かと問われれば、それほど強い企業とは言えないレベルだと思う。
BPS成長率からの期待収益率
BPS成長率から算出すると「サンセイ」は、10年後の株価は973.4円と想定出来る。想定通りであれば、319円で購入した「サンセイ」株は年平均11.8%の収益率(配当除く)を叩き出してくれるはずである。
EPS成長率からの期待収益率
EPS成長率から算出すると「サンセイ」は、10年後の株価は301.34円と想定出来る。想定通りであれば、319円で購入した「サンセイ」株は年平均△0.6%の収益率(配当除く)を叩き出してくれるはずである。
まとめ
僕にもっと手持ちのお金があれば、あの株もこの株もいろいろ購入するのだが、やはり限られた資金で投資する時は何か寂しい気持ちになる。
とくに手持ちのお金が少なすぎる場合は、気持ちがドンドン沈んでいく。
すくないお金で限られた銘柄から選び出し株を買う。この作業はもしかしたら『時と金』を無駄にしているのかも知れない。僕の人生は、ほろ苦い味が占めている。
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